近年、小説の投稿サイトがすごい盛り上がりを見せていると思います。
しかも書籍化の波が押し寄せていますよね。コンテストの開催も頻繁です。
出版社から見れば小説投稿サイトはマーケティング情報や新人作家発掘の鉱山。
読者の需要が分かるし、次々に期待の新人作家が現れる、尽きない鉱脈に恵まれた大鉱山です。
だからこそ投稿サイトと出版社とのコラボ企画が随時開催されていますし、出版社が運営しているサイトもあります。
当サイトをご覧になる方のほとんどは、すでに小説投稿サイトをご利用しているか経験済みだと思うのですが、もしかしたらまだ小説を書き始めたばかりで発表の場を探しているという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方々のために、小説投稿サイトの一部をご紹介します。
小説家への近道と思われる小説投稿サイト
小説投稿サイトのなかでも、特に書籍化への動きが活発だと思われるサイトをご紹介します。(順不同・敬称略)
自由に小説が投稿できますが、もちろん規約はありますから必ず確認してください。
ランキング上位に入ったり、サイト内で行われているコンテストで受賞できれば、書籍化・小説家への道が開く可能性も大!
電子書籍を自費出版する前に投稿して読者の反応を見てみたり、感想をもとに改稿したりといった形にも利用できます。
うまく利用して、書籍化・小説家への道を切り開きましょう。
小説家になろう
日本最大級の小説投稿サイト。多分、小説を書いている人は必ず知っているといっても過言ではない有名サイトです。
ジャンルは幅広く投稿可能。純文学だって、エッセイだって問題ありません。
……とはいってもライトノベルが主流です。ランキング上位は異世界移動モノが強い印象があります。
出版社からの注目も高く、常に何らかのコンテストが行われています。
「小説家になろうランキング○位!」とか、「小説家になろうで大人気の○○」というキャッチコピーをネットや書店で見ることができる時点で、ブランドのようなネームバリューが感じられますよね。
小説投稿サイトで迷っているなら、まず「小説家になろう」を使ってみましょう。
サイトはこちらから。
小説家になろう
エブリスタ
ケータイ小説が流行っていたときから運営している小説・コミック投稿サイトの老舗です。
サービスの安定度と充実度は群を抜いています。
書籍化への道として注目したいのは「エブリスタ小説大賞」と題したコンテスト。
出版社と連携して一年中何らかのコンテストが行われており、投稿しながら応募できるという書籍化への道筋がしっかりできています。
「小説家になろう」でも同じような企画が常にありますが、連携はエブリスタの方が安定しているのではないでしょうか。
クリエイター同士で交流できるサークルや、イベント告知できる機能もあるので、人脈作りにもオススメです。
サイト傾向はライトノベルが強いですが、全体的にバランスが取れているように思います。
サイトはこちらから。
エブリスタ
アルファポリス
アルファポリスは小説、コミック、ブログ、ゲームが楽しめるポータルサイトです。
自作小説やコミックの投稿のほか、自分のブログやサイトを外部登録して更新情報を宣伝したり、メールマガジンの発行もできます。無料コミックやゲームも楽しめるサービスの幅が広いサイトです。
また書籍やコミック、ゲームに関して独自のレーベルを持っています。
特徴は、アルファポリス内に直接投稿するとその人気度に応じてスコアポイントがつき、ギフト券や現金に換えることができる点。(参考:アルファポリス「投稿インセンティブとは」)
また、閲覧数によって「24h.ポイント」がカウントされ、1500ポイント獲得できれば出版申請が行えます。
あくまでも24h.ポイントの実績(つまり人気がある証明)をもとに編集部へ打診を行うものですから、必ず書籍化されるとは限りません。(参考:アルファポリス「24h.ポイントとは何ですか」)
他にも毎月カテゴリごとに行われる「Webコンテンツ大賞」もあり、投稿者のモチベーションを高める工夫がいろいろと施されているサイトです。
サイトはこちらから。
アルファポリス
カクヨム
誰もが知っている大手出版社KADOKAWAとHatenaブログがタッグを組んだ小説投稿サイト。
2016年3月に始まったばかりですが、かなり賑わっていて注目です。KADOKAWA公式タイトルの連載もあり、読み物サイトとしても充実しています。
KADOKAWA系列の各種レーベルと関連深いコンテストが目白押しで、カクヨムで人気が出れば書籍化への近道ではないでしょうか。
新機能として、カクヨムで投稿した小説を電子書籍化して、BOOK☆WALKERで配信・販売できるようになりました。
個人出版のツールとして、注目の機能です。
関連記事『小説投稿サイト「カクヨム」の新機能で個人出版が簡単にできる!』
小説投稿サイトとして最大の特徴は二次創作が認められていること。
指定されているタイトルのみですが、公式で二次小説を投稿できるサイトは珍しいですね。
他のサイトを利用している人も並行して投稿している、今人気の小説投稿サイトです。
サイトはこちらから。
カクヨム
comico
縦読みの無料WEBコミックで有名なサイトですが、「チャレンジ作品」という形でコミックや小説の投稿も受け付けています。
コンテストも行われており、人気が出れば公式作品として連載できる可能性があります。
comicoノベルの最大の特徴は、壁紙やイラストを独自に設定し、人物のセリフがコミックのように吹き出し形になっていること。
普通の小説とかなりイメージが違うので、最初は少し戸惑うかもしれません。
イラストや吹き出しをうまく使うと面白い表現ができます。視覚効果の高い小説投稿サイトです。
サイトはこちらから。
comico
novelabo
自己啓発本やビジネス書で有名な出版社であるディスカヴァー・トゥエンティワンが運営している小説投稿サイトです。
毎月テーマを変えて、投稿小説コンテスト「ノベラボグランプリ」が開催されています。
この「ノベラボグランプリ」は、なんと必ず1作品は電子書籍化が約束されており、受賞できれば最短3ヶ月で小説家デビューできます。
電子書籍の売り上げ次第では紙書籍として販売もするといいますから、小説家への近道の1つでしょう。
(参考:novelabo「特集・イベント」)
「カクヨム」と同じく出版社が直に運営している点で、書籍化への近道になりやすい小説投稿サイトといえます。
サイトはこちらから。
novelabo
mecuru (メクる)
小説、コミック、イラストを自由に投稿でき、イベントやサークル機能といったコミュニケーションツールも充実したサイトです。
2016年10月3日から「公式作家チャレンジ」という企画が始まっています。
これは電子書籍版元(パブリッシングリンク)と提携し、「メクる」を経由して電子書籍の出版と販売ができるサービスです。
応募とスカウト2つのルートがあり、作品が審査を通って電子書籍化されれば、メクる公式作家として扱われます。
詳しくはこちらをご確認ください。→メクる「メクる・パブリッシングリンクと共同で「公式作家チャレンジ」のサービスを開始します」
3万字以上(2017年1月30日より、8万字以上に変更になったようです)で完結した作品があったら「メクる」に投稿して審査を受けてみるのも、電子書籍作家としての近道ですよ!
サイトはこちらから。
mecuru (メクる)
Berry’s Cafe ベリーズカフェ
女性読者に特化した、人気の高い小説投稿サイトです。
スターツ出版が運営しており、独自レーベルを出版しています。
人気がある投稿作品の書籍化に熱心で、女性読者向けの小説が毎月5作品以上も出版されています。
コンテストも活発ですから、特に女性向けの恋愛小説をメインに執筆されているなら、オススメの投稿サイトです。
ちなみに姉妹サイトとしてケータイ小説の投稿サイト「野いちご」もあります。
こちらも出版に積極的ですね。
サイトはこちらから。
Berry’s Cafe ベリーズカフェ
魔法のiらんど
小説投稿の他にも、エンタメニュースやHP・ブログの作成、掲示板サービスが楽しめる、ガールズポータルサイトです。
運営はアスキー・メディアワークス。
もちろん独自レーベルを持っていて、書籍化やメディアミックスにも積極的。
なかでも「魔法のiらんど大賞」は、ガールズエンターテインメントノベルの登竜門の1つではないでしょうか。
女性向けノベルの書き手なら、ぜひ挑戦してみましょう!
サイトはこちらから。
魔法のiらんど
星の砂
ケータイ小説&マンガが投稿できる携帯画面仕様のサイトです。
宇都宮ケーブルテレビという第三セクター方式の会社が運営しています。
ただの投稿サイトではなく、【星の砂文庫】という月額300円で読み放題の電子書籍サイトと連携していることが最大の特徴。
コンテストも行われており、評価が高ければ【星の砂文庫】で電子書籍化される道が開きます。
決して大きなサイトとは言えませんが、電子書籍で小説家デビューを考えると思わぬ近道かもしれません。
ただしその分、市場規模はKindleやkoboとは比較になりませんので、よく検討してみてください。
サイトはこちらから。
星の砂
いろいろ探して、自分にあった小説投稿サイトを見つけ出そう!
いかがでしたか?
ここで紹介した小説投稿サイトはほんの一部です。
基本的に私が使ったことがあったり、SNSで見かけたことが多いサイトを中心に、小説家デビューに繋がりやすそうという視点から選んでみました。
紹介したい投稿サイトはまだまだありますが、今回は長くなりすぎましたので、また別にまとめようと思います。
今回はライトノベル系が中心でしたけれど、純文学やミステリーなど別ジャンルに強い小説投稿サイトもありますし。
最後に、小説投稿サイトのほとんどが網羅されているまとめ記事があったので、そちらをご紹介。
※参考:NAVERまとめ,lum654「【WEB小説】あなたも作家デビュー!?小説投稿サイト111選!【ケータイ小説】」
このまとめサイトを見た時は、小説投稿サイトってこんなにあるのか、とびっくりしました。
自分にあった小説投稿サイトを見つけてうまく利用し、書籍化・小説家デビューに繋げてくださいね!