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だいぶ遅くなってしまったのですが、AmazonのKindleストアと並ぶ電子書籍の大手販売ストア、楽天Koboに配本申請した使用感をまとめてお知らせ致します!
結論からいうと「Kindleよりは簡単で、配本申請しやすく、販促面でもいろいろと工夫ができそう」というのが、私の実感です。
楽天ライティングライフの使用感
楽天Koboへの配本申請は「楽天ライティングライフ」を通して行います。楽天の会員なら、すぐに登録可能です。
配本の申請も楽天ライティングライフ・ユーザーガイドを読めば、ほとんど迷うことはありません。
具体的な登録の方法についてはいつものごとくガイドに丸投げし、登録していて少々引っかかったところなどをまとめてみました。
楽天ライティングライフは登録できるジャンルが狭い

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楽天ライティングライフを使っていて、もっとも首を傾げたのは、電子書籍の登録ジャンルです。
楽天Koboのジャンルは大ジャンルのひとつである「小説・エッセイ」内だけでも「小説、歴史小説、エッセイ、ロマンス、ホラー、SF、ファンタジー、その他」と小ジャンルが設定されています。
しかし、ライティングライフで登録するときは、基本的に大ジャンルしか選べないのです。
これがKDP(Kindle Direct Publishing)なら、登録後に自動で小ジャンルにも分類されるのですが(その分類自体はメチャクチャなので、後から訂正が必要ですけれど)、Koboの場合は大ジャンルのまま販売されます。
たとえば、仮にファンタジー小説を登録したとします。
ですが楽天Koboのストアで「小説・エッセイ:ファンタジー」のジャンルを探しても、登録した電子書籍は検索されません。
大ジャンルである「小説・エッセイ」のみを選択した場合にだけ、表示されます。
つまり、楽天ライティングライフでの個人出版本は、この仕組みを知らない読者からするととても探しにくいということになります。
ただでさえ出版社発行の電子書籍より宣伝力で劣る個人出版本にとって、正確にジャンルを選択できないのは、かなり不利ですよね。
デジタル著作権管理(DRM)の変更やセールの設定が楽!
以前書いたKDPでの配本申請についての記事でも述べましたが、KDPでは一度設定したデジタル著作権管理(DRM)の変更はできませんでした。
これはいろいろと縛りが厳しいKDPよりも、かなり良い点だと思います。
独自のセール期間を設定したり、サービスとして期間限定でDRMを開放したり、新刊を発売するときに数日間無料配布をしてみたり、と販促面でいろいろと工夫ができます。
楽天Koboは、無料本に対する反応がすごい!
これは配本申請が通った後の話なのですが、とにかく無料本のダウンロード数がすごいです。
例として私が個人出版した『108界目の正直:異世界召喚はもうイヤだ1無料お試し版』の場合を挙げると、ほぼ同時に配本したBOOK☆WALKERに比べて約5.5倍もダウンロードされました。
しかし、有料版の『108界目の正直:異世界召喚はもうイヤだ1』は、ほとんど売れないという悲しい結果に!
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>108界目の正直:異世界召喚はもうイヤだ!1【電子書籍】[ 阿都 ] 価格:99円 |
無料お試し本から有料本につながるほど、小説に魅力がなかったということですね。(反省&精進)
また同じ電子書籍(『108界目の正直:異世界召喚はもうイヤだ1』)でも、ストアによって反応が違います。
- BOOK☆WALKERでは無料本と有料本の対比が、2.2:1ぐらいで売れている。
- Kindle版は無料お試し本を出していないけれど、少しずつ売れている。
もしかすると楽天Koboの客層は、BOOK☆WALKERやKindleに比べて、より内容を吟味して買う傾向があるのかもしれません。
もっと頑張って小説の質を上げることはもちろん、楽天Koboでの販売方法を模索してみようと思います。
比較的簡単に配本申請できる楽天Koboで、個人出版した電子書籍を販売しよう

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Amazon Kindleと並ぶ大手である楽天Koboは、個人出版した電子書籍を売るならぜひ配本しておきたい電子書籍販売ストアです。
配本申請も簡単ですし、セールや無料配本など、さまざまな販促ができるところが魅力だと思います。
楽天Kobo自体、特別セールや各種クーポンの配布など、販売促進のためのイベントやサービスが良く行われていますから、販売力が高いストアといえます。
無料お試し本への反応も良いので、うまく使えば宣伝効果が見込めるでしょう。
しかし私の場合に限っていえば、今のところ惨敗ですね。
個人出版本をどうやって楽天Koboで売るのか、いろいろと試してみようと思います。
大前提として、オリジナル小説の質と魅力を高める努力が一番必要ですけれど。