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現在では、Amazon.co.jp経由で販売した場合は日本の銀行経由で振込されるため、「被仕向送金手数料」および「円為替取扱手数料」はかからないようです。
ただし、受取指定銀行によっては手数料がかかる場合もあるとのことですので、直接銀行に確認してみることをお勧めします。
AmazonのKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)に電子書籍を出版して売れた場合、印税はもちろん著者であるあなたのもの!
大抵の人は銀行に振り込んでもらうと思うのですが、ここでちょっとチェックしておかなくてはならないことがあります。
それは銀行の受取手数料です。
実は外国から日本の銀行口座にお金が振り込まれるときには、受取手数料がかかってしまうのです!
売上が多ければいいですが、少なければ手数料によって赤字になる可能性も出てきます。
KDPで本を販売する前に、まずは使っている銀行の受取手数料を確認しておきましょう。
KDPの支払受け取り方法について
まずAmazonのKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)で売上が出た場合の受取方法は、2016年9月7日の段階で3つあります。
1つは小切手。
次に電信送金。
最後に電子資金振替 (EFT) いわゆる銀行振込です。
出典:Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)「支払いの受け取り方法」
しかし、実際には電子資金振替 (EFT)のみです。
日本語の電子書籍ならマーケットプレイスはAmazon.co.jpでしょう。
Amazon.co.jpの売上を日本に送る場合は、電信送金は使用できません。
また、2016年10月1日から、電子資金振替 (EFT) が利用できる地域では、小切手を選択できなくなるそうです。
つまり、著者が日本で生活している場合は、実質電子資金振替 (EFT) しか選択できないことになります。
電子資金振替 (EFT)、つまり銀行振込の場合は最低支払い金額はありません。1円でも印税が生じれば、その月の末日から60日後に指定銀行に送金されます。
Amazon.co.jpから電子資金振替 (EFT)される場合の通貨は日本円になっています。(円建て)
ところが、外国から銀行に送金されると円建てであっても手数料が生じて、その分売上から差し引かれてしまうのです。
なるべく銀行の手数料を安くする方法
手数料は銀行によって金額が違います。
高いところは1回の振り込みで4000円以上かかりますので、かえって貯金額が減ってしまう可能性すら出てきます。
ですから、売上振込先の銀行はしっかりと選択してください。
1,まず、あなたが使っている取引銀行が、電子資金振替 (EFT)に対応しているかどうか、を確認しましょう
そもそも電子資金振替 (EFT)に対応していなければ、売上受け取り銀行に指定できません。
2,取引銀行に電話もしくは直接、手数料を確認しましょう
各銀行のサイトでも案内がありますが、専門用語が使われることも多く、はっきり言って分かりにくいです。
直接聞いてしまったほうが、分かりやすいですし、詳しく相談もできるでしょう。
もちろん「それが面倒だ」という方もいらっしゃると思います。その場合はサイトで確認しておきましょう。
サイトで調べる場合は「海外(外国)送金」のページで「被仕向送金」という名称で案内されていることが多いので、参考にされてください。
例)2016年9月7日調べ
・みずほ銀行「外国送金のお受け取り(被仕向送金)」
個人のお客さま:被仕向送金手数料 1件あたり2,500円
1.被仕向送金手数料 1,500円
2.円為替取扱手数料 送金金額の1/20%(0.05%)(最低2,500円)
手数料に納得できれば、無事、受取銀行が決定です!
3,新しく口座を作るなら新生銀行がオススメ。
新しく口座を開く必要があるなら、今のところ新生銀行が一番オススメです。
受取手数料が無料になっているので、少しでも経費を減らせます。
ただし、新生銀行の公式サイトにも注意書きされていますが、送金を中継する銀行によっては、そこで手数料が差し引かれる場合もあるようです。
最低2500円はかかるものと考えておいたほうが良さそうですね。
売上が貯まるまで、支払を一時停止してもらおう

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このように、AmazonのKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)で電子書籍を販売する場合は、印税の受け取りに指定した銀行の手数料を計算に入れておいてください。
低くても2500円。下手をすれば4000円以上かかる可能性があります。
販売数が一定に達するまでは、KDPの問い合わせフォームから支払の一時停止を申請しておくのも1つの手段です。
せっかく売れても、被仕向送金手数料でかえって赤字では、ちょっと虚しいですよね。
有意義な電子書籍出版にするためにも、面倒ではありますが、銀行の手数料には注意しておきましょう。